UK Hardcoreの昔の(個人的)名曲を紹介する
最近のUK Hardcoreは積極的に他のジャンルを取り入れていて、Bass HouseやHardstyle、Hard Trap辺りに影響を受けつつもドロップに力を入れたようなトラックが増えてきていますが、それこそ数年前の曲と比較するとかなり違いがあります。
という事でUK Hardcoreの2009〜2011年辺りの名曲を色々紹介していきますので、最近のリリースと聴き比べながらどんどん調べて沼にズブズブ浸かっていきましょう!!
1. Corona - Rhythm Of The Night (Stylus & Audiojukie Remix) [FREE TRACK]
https://hardcorehighlights.com/2011/03/08/rhythm-sa-remix/
原曲は94年にリリースされたCoronaの代表的なダンストラックです!
そして2010年付近のUK Hardcoreを語るなら外せないStylus、そしてAudiojunkieのRemixという欲張りな一曲。
原曲のしっとりとした雰囲気と異なり、比較的アッパーな感じに変貌を遂げています。
太いキックとベースにバキバキのシンセと気持ちの良い一曲!
2. DJ Seduction feat. Alison Wade - Open Up (DJ Chaos Remix)
http://www.junodownload.com/products/dj-seduction-alison-wade-malaya-open-up/1621341-02/
Maximum Impactからリリースされたボーカルアンセム!Alison Wadeの心に沁みるボーカルとソウルフルなシンセリードが感情に直で効いてきます。
原曲もさながらDJ Chaos Remixは更にパワーアップした感じが個人的にはあるな〜って思うのでこっちの方が好きです。メロディも最高ですね。
3. Bridson & DCN - Take Me To The Top Again
https://www.trackitdown.net/track/bridson-and-dcn/take-me-to-the-top-again/hardcore/3338202.html
Golduztからリリースされた個人的にパーティの後半とかでサラッと流れてほしい曲の一つ。エンディング感のあるリフと気持ちの良いボーカルが合わさってヤバすぎる!!
このコンビだとTime Is Rightとかも良い曲なので、Ganar Remixと合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか!
4. Tim Berg - Seek Romance (X-FIR3 & Dimension Remix)
https://www.trackitdown.net/track/anon/seek-romance/hardcore/3088194.html
Rip It Rawの4番目。原曲はYoutubeで4100万回再生もされてるアンセムトラックですね!これは原曲をそのままUK Hardcoreにしてみちゃいました、みたいな感じの曲なので結構聴きやすいと思います!
5. C-Kay feat. Fraz - 5am
https://www.trackitdown.net/track/c-kay-feat-fraz/5am-original-mix/hardcore/3594421.html
超有名!って訳でもないですが名曲が多いWarped Scienceの個人的オススメリリースの一つ。ブレイクのピアノに男性ボーカルとシンセがガッツリハマってアガってくるのが気持ち良すぎる!
C-Kayはこういう感じの曲ばっか作ってて最高なので要チェック。
ちなみにA面のDeeper LoveはAl StormもRemixしてたりします。
6. Double Dutch - Bring The Noise (Darren Styles Mix)
https://www.trackitdown.net/track/double-dutch/bring-the-noise-ds-mix/hardcore/3377437.html
この時期のUK HardcoreならやっぱりJunkboxが最強です。こちらもJunkboxのリリースですが全体の流れに比べてかなり風変わりな一曲になってます。
シンプルかつパワーがあり、その上に女性ボーカルが入ってくるんだから格好良くない訳がない。ブレイクで肩組んで合唱とかしたい一曲。
7. Rising Star feat. Ashley Lawson - You & Me
https://www.trackitdown.net/track/rising-star-feat-ashley-lawson/you-and-me/hardcore/2544640.html
透き通ったシンセと女性ボーカルにトランシーなリフに加えて静かに盛り上がっていく展開がハートに響いてくる名曲です。特にブレイクの入り方とAshley Lawsonのボーカルが感情に響いてきます。
若干日本のHardcoreっぽい感じもするので入門曲って感じがして良いと思います。
8. Darbo & Rasper - Music Is The Vibe
https://www.trackitdown.net/track/darbo-and-rasper/music-is-the-vibe/hardcore/3427367.html
割とマイナーですが結構個人的にいい曲が多いYorkshire Core Recordingsからのリリース。DarboはUK HardcoreやScouse Houseを手がけているアーティストです。原曲は94年のダンスアンセム、Ice MC - Think About The Wayです。
このチープさと段々と盛り上がっていく展開が最高ですね、原曲と比較するとMCより女性ボーカルに寄ってる感じです。
9. Hyperforce vs. Wiggi ft. MC Enemy - In A Heartbeat
Go Tell Yo Mommaからリリースされた一曲です。フェスティバルなどでガッツリパワー溢れるMCをする事の多いEnemyですが、この曲だと割と大人しめに、普通に歌ってます。
しっとりとしたトランシーチューンで音もかなり太いけれど聴きやすい!
10. Kenneth Cruz - Revolution
https://www.trackitdown.net/track/kenneth-cruz/revoloution/hardcore/3314579.html
完全にUK Hardcore meets Tranceって感じに仕上がってる一曲です。UK Hardcoreと言うよりかはFreeformの方にスタイルは近い感じですね。
Hardcoreでありながら、目を瞑りながら心を休めてしっかり聴きたい感じの一曲になってます!
知る人ぞ知る曲を多めに、かつトランシーなチューンを中心に紹介していきましたがいかがでしょうか。全てリンクから購入、DLできるので興味のある曲があったらそこからどんどん調べていくと気持ちよくなれます。
2016年良かったUK Hardcoreリリース10選
もう11月に入り今年が終わるまで2ヶ月を切りました。という事でそろそろ今年を振り返ってみても良いんじゃないかという事で、今年リリースされたUK Hardcoreの中でも特に良かったものを紹介していきます。
D-Lyte & Fracus - Fat Pants [Legitimate Records - 2016/03/08]
ハードコアのベテランD-Lyteが戻ってきた!昔Thin N' Crispyというレーベルの主宰だったD-Lyteによる新レーベル「Legitimate Records」の一発目リリースでございます。レイブを感じるノリのいいリフとチープなスクエアリードとシンプルなキックとベースがもう堪らないですね。
DJ Wyld - So Much Porn [Hardcore Revolution Digital - 2016/03/26]
UK Hardcoreのメインストリームの流れの中で自分のスタイルと音を確立させつつあるDJ Wyldによるアホっぽい一曲です。サンプリング元はコメディ映画「TED2」のワンシーンで、テッドがPCを借りたところエロ動画ばかりで叫ぶシーンです。(はぁ?)
ブレイクは映画のワンシーンそのまんま使っている感じですね。どこかHappy Hardcore風味もあって良いと思います。
Eufeion - Exhilarate [Core Fever - 2016/06/13]
Chris Fear主宰の気鋭のレーベルで全体的にEDMライクなリリースが多いのが特徴のCore Feverからリリースされた一曲。HardstyleをUK Hardcoreのフローにそのまま落とし込んだようなテンポの気持ちいいトラックです。Core Feverは他にもRock The BeatやGive It On Upもかなり病的(褒め言葉)だったので要チェック!
Ian Van Dahl - Reason (Scoot & Nelza Remix) [FREE DL - 2016/08/08]
プレビュー自体は一年前に上げられていましたが今年の8月にフリーでリリースされました。音自体はSquad-Eらしさもあるパツパツに詰まった昔ながらといった感じで、透き通ったシンセリードと女性ボーカルに重いキックと分厚いベースが良く調和していると思います。
Technikore - Hold It, Check It [HX Rec. - 2016/08/14]
HORTUNA & XIO主宰のレーベル「HX Rec.」からリリースされたコンピレーションの一曲です。口ずさみたくなる頭に残るリフと透き通った音が心地よいですね。このコンピレーションはBandcampでも販売されているので、買い逃した人はデジタル購入してみてはいかがでしょうか。ちなみにマスタリングは全体通してTogether We RiseのMark Breezeが担当しています。流石!
Nizzle - Sun In Your Eyes [FREE DL - 2016/09/15]
Nizzle & Unity MCによるフリーアルバム「Engineered」の15番目です。18曲+1Mixという太っ腹具合と全体的にバウンシーなトラックが多いので昔のUK Hardcoreが好き!という方にオススメできる内容になっています。
Michael Brun & DubVision ft. Tom Care - Sun In Your Eyesのブートレグであるこの曲はトランシーさもあり、Makinaらしさもあるトラックに仕上がっています。マストDL!
Plus System - Never Gonna Die [Evolution Records - 2016/10/28]
Scott Brownの別名義の一つでもあるPlus Systemでのリリースです。ブレイクのメロディーは2016年の中でも屈指の名メロディーだと思います。全体的にバウンシーでPowerstompのようなパートの方が多いですが、頭に残るメロディーのインパクトはかなり強いと思います。Plus System Is Back.
Technical Difficulties - Disarm You [Broken Records UK - 2016/11/01]
Broken Records UKが進化して帰ってきた。あらゆる面で生まれ変わったBroken Records UKのファーストリリースはTechnical Diffiultiesのストイックなパワーチューンです。原曲はKaskade - Disarm Youですね。ブレイクの雰囲気は原曲同様ノスタルジックでありながら荘厳な女性ボーカルが響き渡っていますが、ドロップで一気にTechnical Difficultiesの世界に落としてくるのは流石ですね。彼は一癖あるUK Hardcoreが多いので気になった方は調べてみると良いと思います。
T-Jay feat. Aaron McLaren - Let Me In (Kritikal Mass Remix) [DNZ Records - 2016/11/03]
Hard DanceのレーベルであるDNZ Recordsから出たLet Me In EPの一曲です。Scouse Houseなど手掛けているKritikal MassのRemixなのですが、2012年付近を彷彿とさせるHard Tranceライクなリードとしっとりと重く響くキックやベースに加えノスタルジックな男性ボーカルが良い味を出しています。夜とかに聴きたいですね。
Kritikal Mass自体特にUK Hardcoreのクリエイターといった訳でもないのでこのRemixはかなり驚きました。これからも170で曲を作ってくれるとかなり嬉しいです。
Diskord - Anything U Want (Macks Wolf X Callum Higby Edit) [FREE DL - 2016/11/09]
DiskordによるAnything U WantのHardcore Editです。原曲通りの展開とハイブリッドなサウンドにスピード感がプラスされていて自然と身体が動いてしまう一曲です。
Macks WolfとCallum Higbyは最近勢いを強めているDJの二人でもあるので、これからのリリースにも期待です。
まだ2016年は終わってないですが、今年は息を潜めていたレーベルが復活したり、ますますUK Hardcoreという音楽が進化しつつある一年だったと思います。Technikore率いるOneSeventyの未リリースの消化も楽しみですし、2015年から一気にスタイルを確立したAlex Prospectや新人Callum Higbyのこれからの躍進も楽しみですね。多方面から170BPM、そしてハッピーハードコアが改めて注目され、GammerやDarren StylesといいたToghether We Riseメンツが最前線を引っ張っており、現在のUK HardcoreのスタイルはHardstyleをはじめ、Hybrid TrapやBass Houseの影響を強く受け始めてきていて、それらが音色にも顕著に現れていると思いました。
まだ2016年は終わってないぞ!
#1 最近ビビっときた曲を紹介する
主にSoundcloudでビビっときた曲を簡潔に紹介していきます。
Macks Wolf & Yorkshire Ripper feat. MC Eruption - I'm Here
随分と前からプレビューが出ててクソヤバ!って思ってたのですがFutureworldからリリースするようです。散々エモーショナルな雰囲気をご丁寧に用意しておいてドロップで偏差値が急降下する脅威の破壊的トラック。アンセムになる予感がします!!
Nizzle & Hyper - Bounce To That [FREE DOWNLOAD]
Nizzle & UnityのEngineeredというフリーアルバムに収録されている曲です。超ドンク、半端なくダサい。だがこれが最高すぎる!このノリも癖になるので何回も聴きたくなってしまう。
Aki - Lucky Star Remix [FREE DOWNLOAD]
高校生でありながら芯のあるDJスキルとトラックメイクのスキルを持つAkiの「もってけ!セーラーふく」のブートレグ。原曲がそもそも懐かしすぎる(9年前)上に2010年代の音で原曲のノリをしっかりとUKハードコアのグルーヴに持ってきているので凄い。
Besiten - Never Stop
Bestienによる超アホなTekstyle。Never Stop EPに収録されており、Crunk'd Recordsからリリースされています。間抜けな音がポンポンと鳴り続けていて超ドープ!
Lady Dubbz - MotherFcking Drop [FREE DOWNLOAD]
Alex ProspectやS-Worxなどが加入してより一層勢いを強めているLethal TheoryのメンバーであるLady Dubbzのフリートラック。全体を通してアラビアンな雰囲気で、曲名の通りブッ飛んだEDMライクのドロップとブリブリと鳴り続けるローリングベースがかなり中毒性高い。