2016年良かったUK Hardcoreリリース10選
もう11月に入り今年が終わるまで2ヶ月を切りました。という事でそろそろ今年を振り返ってみても良いんじゃないかという事で、今年リリースされたUK Hardcoreの中でも特に良かったものを紹介していきます。
D-Lyte & Fracus - Fat Pants [Legitimate Records - 2016/03/08]
ハードコアのベテランD-Lyteが戻ってきた!昔Thin N' Crispyというレーベルの主宰だったD-Lyteによる新レーベル「Legitimate Records」の一発目リリースでございます。レイブを感じるノリのいいリフとチープなスクエアリードとシンプルなキックとベースがもう堪らないですね。
DJ Wyld - So Much Porn [Hardcore Revolution Digital - 2016/03/26]
UK Hardcoreのメインストリームの流れの中で自分のスタイルと音を確立させつつあるDJ Wyldによるアホっぽい一曲です。サンプリング元はコメディ映画「TED2」のワンシーンで、テッドがPCを借りたところエロ動画ばかりで叫ぶシーンです。(はぁ?)
ブレイクは映画のワンシーンそのまんま使っている感じですね。どこかHappy Hardcore風味もあって良いと思います。
Eufeion - Exhilarate [Core Fever - 2016/06/13]
Chris Fear主宰の気鋭のレーベルで全体的にEDMライクなリリースが多いのが特徴のCore Feverからリリースされた一曲。HardstyleをUK Hardcoreのフローにそのまま落とし込んだようなテンポの気持ちいいトラックです。Core Feverは他にもRock The BeatやGive It On Upもかなり病的(褒め言葉)だったので要チェック!
Ian Van Dahl - Reason (Scoot & Nelza Remix) [FREE DL - 2016/08/08]
プレビュー自体は一年前に上げられていましたが今年の8月にフリーでリリースされました。音自体はSquad-Eらしさもあるパツパツに詰まった昔ながらといった感じで、透き通ったシンセリードと女性ボーカルに重いキックと分厚いベースが良く調和していると思います。
Technikore - Hold It, Check It [HX Rec. - 2016/08/14]
HORTUNA & XIO主宰のレーベル「HX Rec.」からリリースされたコンピレーションの一曲です。口ずさみたくなる頭に残るリフと透き通った音が心地よいですね。このコンピレーションはBandcampでも販売されているので、買い逃した人はデジタル購入してみてはいかがでしょうか。ちなみにマスタリングは全体通してTogether We RiseのMark Breezeが担当しています。流石!
Nizzle - Sun In Your Eyes [FREE DL - 2016/09/15]
Nizzle & Unity MCによるフリーアルバム「Engineered」の15番目です。18曲+1Mixという太っ腹具合と全体的にバウンシーなトラックが多いので昔のUK Hardcoreが好き!という方にオススメできる内容になっています。
Michael Brun & DubVision ft. Tom Care - Sun In Your Eyesのブートレグであるこの曲はトランシーさもあり、Makinaらしさもあるトラックに仕上がっています。マストDL!
Plus System - Never Gonna Die [Evolution Records - 2016/10/28]
Scott Brownの別名義の一つでもあるPlus Systemでのリリースです。ブレイクのメロディーは2016年の中でも屈指の名メロディーだと思います。全体的にバウンシーでPowerstompのようなパートの方が多いですが、頭に残るメロディーのインパクトはかなり強いと思います。Plus System Is Back.
Technical Difficulties - Disarm You [Broken Records UK - 2016/11/01]
Broken Records UKが進化して帰ってきた。あらゆる面で生まれ変わったBroken Records UKのファーストリリースはTechnical Diffiultiesのストイックなパワーチューンです。原曲はKaskade - Disarm Youですね。ブレイクの雰囲気は原曲同様ノスタルジックでありながら荘厳な女性ボーカルが響き渡っていますが、ドロップで一気にTechnical Difficultiesの世界に落としてくるのは流石ですね。彼は一癖あるUK Hardcoreが多いので気になった方は調べてみると良いと思います。
T-Jay feat. Aaron McLaren - Let Me In (Kritikal Mass Remix) [DNZ Records - 2016/11/03]
Hard DanceのレーベルであるDNZ Recordsから出たLet Me In EPの一曲です。Scouse Houseなど手掛けているKritikal MassのRemixなのですが、2012年付近を彷彿とさせるHard Tranceライクなリードとしっとりと重く響くキックやベースに加えノスタルジックな男性ボーカルが良い味を出しています。夜とかに聴きたいですね。
Kritikal Mass自体特にUK Hardcoreのクリエイターといった訳でもないのでこのRemixはかなり驚きました。これからも170で曲を作ってくれるとかなり嬉しいです。
Diskord - Anything U Want (Macks Wolf X Callum Higby Edit) [FREE DL - 2016/11/09]
DiskordによるAnything U WantのHardcore Editです。原曲通りの展開とハイブリッドなサウンドにスピード感がプラスされていて自然と身体が動いてしまう一曲です。
Macks WolfとCallum Higbyは最近勢いを強めているDJの二人でもあるので、これからのリリースにも期待です。
まだ2016年は終わってないですが、今年は息を潜めていたレーベルが復活したり、ますますUK Hardcoreという音楽が進化しつつある一年だったと思います。Technikore率いるOneSeventyの未リリースの消化も楽しみですし、2015年から一気にスタイルを確立したAlex Prospectや新人Callum Higbyのこれからの躍進も楽しみですね。多方面から170BPM、そしてハッピーハードコアが改めて注目され、GammerやDarren StylesといいたToghether We Riseメンツが最前線を引っ張っており、現在のUK HardcoreのスタイルはHardstyleをはじめ、Hybrid TrapやBass Houseの影響を強く受け始めてきていて、それらが音色にも顕著に現れていると思いました。
まだ2016年は終わってないぞ!